
読んでくださった方々のおかげで、思いがけず続編のお話を頂き、Season2(シリーズ3巻目)を出すことが出来ました。
本当にありがとうございます。
今回は18禁単話があるよというお知らせがあったので、久しぶりに巻末であとがきを書いたんですが、本で書くほどではないようなこぼれ話などをこちらで書こうと思います。
あ、先にミイノ君漫画(全4P)を描きましたのでリンク貼っておきます。
https://www.pixiv.net/artworks/131547964
続編御礼の漫画にしたかったんですが、お詫び漫画になってしまいました…。誤植の。
紙書籍、ミイノ君の名前が一部「ミノイ」になってしまっていました。
電子書籍では修正されていると思います。もし誤植のままでしたらお手数ですが再DLしてみてください。
大変申し訳ございません。
ではこぼれ話を(ネタバレあるので続編読んでからがいいかも)。
Season2は、下巻最後らへんで授賞式でキスしても世の中は香と俵監督の復縁の噂しかしなくて、きいっとなった司之介が頑張ったり空回ったりしつつ成長する話となりました。
私が漫画家人生で常に感じてる、ぐるぐるした気持ちにも重なるところがあります。天才がひしめく業界で私は何を勘違いして漫画家やってんだ、いやでももっと頑張れば…(と私に期待しているのは私だけかもな)とか。
司之介には香がいていいなぁと思いながら描きました。温泉行きたい。
単行本のあとがきでも書いたのですが、今回、担当さんに成田空港に資料写真を撮りに行ってもらいました。私が今成田から結構離れたところに住んでるので大変助かりました。
実は最初羽田空港に出版社から写真撮影の申請してもらったんですが、まさかのお断りで…。
いや、出版社から正式に申請して断られるんかい。私だからなのか、BLお断りなのか分かりませんが。漫画家の皆さん、羽田空港描きたい時は気を付けろよ…!
成田空港さまには許可いただきまして。本当にありがとうございました。空港によるようです。
で、成田から無事に海香をアメリカに送りだしたんですが、今年2025年に入ってアメリカ政権交代で、あまりにも留学に不向きな国になってしまい…。
トランプ大統領令の傾向見て、変化を予測して描き下ろしで留学先はトロント、つまりカナダに変更したんですが、描き終わって発売を待つ間にも、日本の米大使館で留学生ビザの面接新規受け付け停止とか環境の変化が凄まじくて参りました。発売後パラレルワールドみたいになっちゃう。
9.11後も留学生が帰国せざるを得ないようになったりしましたが…。
ざっくりした香と司之介の今後の展開の選択肢の一つとして、アメリカで仕事や暮らしというのもあったんですが、外国の映画に関税100%とか、反DEIとかちょっとアジア系のLGBTQ+には厳しい国じゃなくなってしまったなと。
上下巻では登場人物マスクが多いので、現代を舞台として描いているのは伝わっていると思うんですが、現代を舞台とすると思わぬスピードで世の中の変化があったりして、当初の予定では立ち行かなくなることがあるんだなと思いました。
でも20年描いてて、ここまでの速さでの世の中の変化は初めてなので、現代物は大変だなと改めて思いました。
ではでは、ここまで読んでくださりありがとうございました。
27日発売のビーボーイゴールド30周年記念号では、『媚の凶刃』読切を描いてます。
久しぶりの加賦と韮沢、読んでもらえると嬉しいです。